時代の流れとともに、ホームページ、ブログ、SNS(フェイスブック、twitter、Instagram)など情報発信の方法がどんどん追加されてきました。
昔はホームページしかなかったため、ホームページ単体で集客、成約などのビジネス行動をしなければなりませんでした。
しかし、ブログやSNSの登場で、ホームページの役割が変わってきました。
そこで、このページでは「ホームページ、ブログ、SNS」3つの媒体の要点をまとめ、それらの特性を生かした仕組み作りについて書いていきます。
売り上げアップの法則「集客×成約率=売り上げ」に示されるよう、集客と成約率を同時に上げる事が売り上げを上げる最も近道です。
実際この問題に迷ってる方も多いです。
私がホームページ作成のアドバイスを行っているお客様から質問が来ました。
「会社のホームページやブログ、フェイスブックなど全部を更新するのが大変なんですが、どれを優先すればよいのでしょうか?」
この問いに回答するために図解で解説を作りました。
1、ホームページ、ブログ、SNSの違いを知る
2、それぞれ単体での理想的な構造を知る
3、3つを組み合わせると売り上げがアップの仕組みが完成する
同じような悩みを抱えている人にもきっと役立つと思います。
目次
ホームページ、ブログ、SNSの役割の違い知っていますか?
まずはホームページ、ブログ、SNSの役割の違いについて明確にしておきましょう。
この表はそれぞれの特徴と得意な部分を◎で示しています。 この表を見ると◎と書いてある部分がそれぞれ違い、すべて使うと◎がすべてそろい効果的ですということも表しています。
情報のリアルタイム性 | 情報の寿命 | 検索エンジンとの相性 | 情報の拡散度 | 滞在時間や熟読度 | |
---|---|---|---|---|---|
ホームページ | △ | ◎ | ◎ | × | ◎ |
ブログ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
SNS | ◎ | × | × | ◎ | △ |
情報のリアルタイム性 | 発信した情報にすぐに反応が得られるかどうか |
---|---|
情報の寿命 | 発信した情報がいかに長持ちするか |
検索エンジンとの相性 | 発信した情報が検索エンジンにインデックスされて再訪問が期待できるか |
情報の拡散度 | 発信した情報が第三者によって勝手に広まる可能性があるかどうか |
滞在時間や熟読度 | ユーザーがどのくらい本気でその情報を読むかどうか |
ホームページ
ホームページは今すぐ客になりそうな方へ申し込みに関するページを置いて成約を目指す場所
・発信スタイル
プル型(受動型)のメディアになり、ユーザーのほうから検索エンジンや他サイトからのリンクで見つけてもらう必要があります。
・情報のリアルタイム性
発信した情報は検索エンジンなどに登録されるまでの間は訪問者が少ないのが特徴です。
・情報の寿命
一度追加した情報は長持ちします。
・検索エンジンとの相性
作成したページ単位で検索エンジンにインデックスされ、数年前に追加した情報が現在でも検索されることも珍しくありません。
・情報の拡散度
発信元からの一方向の情報配信になるため、ホームページ単体で情報の拡散はしません。
・滞在時間や熟読度
記事の長さに比例して滞在時間は変わりますが、SNSに比べると滞在時間も長く、今すぐ買おうか検討している客層になるため比較的長い文章もよく読み込んでくれます。
・狙うユーザー層
検索からの訪問が主になるため、今すぐ買おうか迷っている客層が多くなります。
・お勧めコンテンツ
会社概要、サービス案内、製品案内など長期間使える普遍的な内容でコンテンツを配置するとよいでしょう。
ブログ
ブログは、調べものをしている方にお役立ちコンテンツなどを置いて集客数を増やす場所
・発信スタイル
ホームページと同様基本的にはプル型(受動型)のメディアになりますが、アメブロなどブログサービスによっては更新情報が同じブログサービス仲間に届くこともできますのでプッシュ型(能動型)が一部混ざったサービスとなっています。
・情報のリアルタイム性
発信した情報は検索エンジンなどに登録されるまでの間は訪問者が少ないのが特徴です。ただし、ブログによっては更新情報がリアルタイムで届くサービスもありますのでホームページよりはリアルタイム性があります。
・情報の寿命
一度追加した情報は長持ちしますが、ブログはページに必ず日付が入り、訪問者が日付を意識する可能性が高いため、情報の賞味期限はホームページよりも短くなる傾向があります。
・検索エンジンとの相性
作成したページ単位で検索エンジンにインデックスされ、数年前に追加した情報が現在でも検索されることも珍しくありません。
・情報の拡散度
基本的には、発信元からの一方向の情報配信になりますが、ブログにはコメント機能やトラックバック機能がついていますので、若干ですが双方向性もあります。
・滞在時間や熟読度
記事の内容が調べものやお役立ちコンテンツなどの割合が多くなり、ライバルサイトとの比較も頻繁に行われるため、滞在時間や熟読度はホームページよりも低くなる傾向にあります。
・狙うユーザー層
商品に興味はあるが、今すぐ欲しいとは思っていない、そのうち買おうかと迷っている客層を狙う
・お勧めコンテンツ
検索からのユーザーを意識しつつ、イベント開催情報、活動報告、お役立ちコンテンツなどの集客に適したコンテンツを配置することをお勧めします。
SNS
SNSは、事前に友達としてつながった多くの方へ、今する伝えたい情報をお知らせしたい時に使います。
・発信スタイル
SNSはfacebookやtwitterに代表されるよう、人と人をネット上でつなぐサービスです。
SNSの最大の特徴は、事前に友達登録された人にメールの一斉配信のように自分のメッセージを一括で届けることができるという点でプッシュ型(能動型)となります。
・情報のリアルタイム性
情報は常にリアルタイムで流れており、自分の情報だけではなく、その他大勢の情報も同時に流れています。
・情報の寿命
情報の寿命は非常に短く、今日の情報は明日にはもう見られないことがほとんどです。
・検索エンジンとの相性
相性は非常によくありません。SNSの発言は記事ごとにパーマリンク(固定リンク)を持たない場合が多く、検索エンジンにインデックスされないからです。
・情報の拡散度
SNSの最大の特徴としては情報の拡散性です。
例えばtwitterの場合、面白い投稿は他の人によって再投稿されてどんどん情報が拡散していきます。ただし、拡散を狙った記事を書くにはある程度の熟練が必要で、拡散したからといって必ずビジネスにつながるとは限りませんので注意が必要です。
・滞在時間や熟読度
SNSのユーザーは主にスマホで情報を見ているため、流し読みしていたりする事がほとんどです。そのため目を引く画像や発言をしないと目立たず埋もれてしまいます。
・狙うユーザー層
ビジネスで利用する場合に、主に一度ホームページやブログに訪問してくれたユーザーのリピート訪問を狙います。
・お勧めコンテンツ
特におすすめしたいのはfacebookページの利用です。
facebookページを開設すると自サイト上にfacebookページへのいいねを設置することが可能になります。
いいねを押したユーザーには後日facebookページからの投稿が届きますので、自サイトへの再訪問を増やすことができます。
投稿するネタとしては、ブログやホームページの更新情報、他人の投稿のシェア、ニュース記事や話題のネタなど、その日限りの情報を投稿する事をお勧めします。
ホームページ、ブログ、SNSを使い分けていいとこ取りをする
ホームページ
ホームページは、ランディングページやサービス案内などの成約用の記事を配置しそれぞれのページの横移動が簡単にできるよう、サイト構成はなるべく単純にしておく必要があります。
【想定されるユーザー動き】
1、サービスページを見る
2、会社概要ページをチェック
3、申し込み方法のページをチェック
4、申し込みをする
ヘッダーナビにこのユーザーの動きを想定したリンクを配置する事が望ましいです。
この構造にするには「○○サービスを申し込むためのサイト」など1サイト1テーマという感じで明確に目的を決める事で実現しますし、検索エンジンからの評価も○○サービスに特化したサイトとして認識されます。
ブログ
ブログは集客を目的とした、なるべく幅広いテーマの記事を配置します。
例えば「ホームページの作成」を受注したい場合、考えつく内容は「ホームページの育て方」「広告の使い方」「フェイスブック集客方法」など、あくまでホームページの話題を中心において、それに近い話題のテーマをどんどん追加していきます。
ブログは、ページが多数追加される事が前提となった構造になっています。
そして、1記事ごとに検索からの流入が見込めますので、あまりカテゴリ構造などは意識せず、ページを追加する事が重要になってきます。
それぞれのページ構成パターン
外部ブログとHPを分ける場合
外部ブログとしてアメブロを使う人も多いと思います。
アメブロには記事を書くだけではなく、アメブロユーザーとのつながりを持つことができますのでSNS的な役割も兼ねています。
アメブロはブログに読者を付けることができ、記事を書くとお知らせが読者に通知されます。
ただし、アメブロは商用利用が禁止のため利用は注意が必要です。
また、アメブロにはフェイスブック連携があり、記事を書くとフェイスブックにも投稿できる機能もあります。
アメブロで集めたお客さんをホームページに誘導する流れになります。
ブログとHPを共存させる場合
CMSを利用し自社ブログとホームページを一気に作ってしまうパターンです。
集客用の記事と成約用の記事を同じドメイン内に置くことでSEO対策にもなります。
また、毎回記事の一番下などにサービス案内へのリンクを設ける場合は、同じサイト内でのリンクのため、ユーザーは安心感を持ってクリックすることができます。
facebookページをHPの代用とする事はお勧めできません
最近facebookページをホームページの代用とする考え方や動きがあるようです。
facebookページはSNSといえども検索との相性はよく、成約に関する情報配信も可能、
お客様とも繋がれるし広告で集客する事もできます。
ビジネス利用する事も推奨されていますので、一見これだけですべて完結しそうですが、これはお勧めできません。
facebookページは、ホームページやブログなど本サイトがあった上でサブ的に使うことをお勧めします。できれば本サイトは独自ドメインでの運用をお勧めします。
本サイトのほうで成約の流れを構築してテストして改善する必要があるからです。
まとめ
お勧めの構造のまとめ
ホームページは成約に関する記事だけを徹底的に極め、成約率を高めることに集中する。ブログは成約に近いテーマで記事を増やしアクセスを集める事に集中する。
SNSはブログなどで書いた記事の更新情報などメルマガの代用に使う
そして、この3つのうち、同じ時間をかけるのであれば優先度は
ブログ>ホームページ>SNS
になります。
ただし、ブログが完成してからホームページを作り始めるという事ではなく、それぞれすべて、基本的な内容を発信してからの話になります。
ホームページ、ブログ、SNSをうまく組み合わせれば、売り上げアップが期待できますので、まだ始めてないものがあったらすぐに始める事をお勧めします。